何歳まででも乙女かのう

俳優、アイドル、二次元、コスメなどの趣味について毒舌混じりに書いてるブログ。

岡田磨里氏の自伝を読了

 こんばんは、かのです!

 やっと読み終わったので感想を書いてみようと思います。

 ネタバレ含みますのでこれから読む予定の方はスルーでお願いします!

 まず、総評。子供時代から近年(「あの花」「ここさけ」を書くまで)までの岡田さんの経験や想いが語られています。いじめのエピソードは辛いですが、ユーモア交じりに書かれているのでマイルドになっています。家族や先生、友達の描き方もさすが脚本家と言うべきか、個性的なキャラとして捉えることができました。そして、現在この本を書いてる岡田さんから見たその頃の自分と当時感じていた感情が丁寧に書かれています。

 小説などはなかなか読み進められない私が、3回くらいに分けて読み終わったので読書嫌いの方にもとっつきやすい本かと思います。過去に、いじめやひきこもりになったことのある大人にも、現在そういった問題で困っている若者にも読んでほしいと思いました。当事者は辛いかもしれないけど、この本を出したのはきっと「ただの自分語り」がしたかったわけじゃなくて、いじめが社会問題になり、自殺者が後を絶たない日本の今の時代に必要だと感じ書かれたように私は思います。

 この本の最初と最後の章は物語調になっており、「ここさけ」先行上映のあるトラブルでの岡田さんの心情の変化を軸に展開します。最後は綺麗に纏まっており、読後感は悪くないです。

 私は、この本にタイトルが登場する岡田さんの脚本作品は全て観ているので、作品の背景を知るファンの楽しみ方もでき、人とうまくいかない岡田さんに感情移入することもできました。

 ゲームの専門学校に入って上京してからの岡田さんは、今までの登校拒否児だった自分とは打って変って学生生活をエンジョイするのですが、仕事をする段階になって対人関係にまた悩むことになります。

 自分の根本にある問題は解決していなかった。彼女の場合は「その場に適切な言葉を選びすぎてうまい言葉が見つからなくなる」「言葉で人を傷つけるのが怖い」と表現されています。

 繊細で人の顔色を必要以上に伺ってしまう。こういう人はきっとこの世の中にひっそりとだけど結構な数いると思います。

 また、岡田さんは高校時代の作文と脚本の課題で「自分のこと」を二度書くことになります。二度目はもうだいぶふっきれて、客観的にあの頃の自分を見れるようになっていたとのこと。この課題を経て、登校拒否児を主人公にした作品を書きたいと思うようになったようです。これが「あの花」のじんたんの誕生です。

 「ここさけ」では監督と喧嘩になって脚本を仕上げるのが大変だったこと。この時には、相手との関係性のおかげなのか仕事で喧嘩ができるようになっていた。打ち合わせに行こうとすると具合が悪くなったけど、ちゃんと行ったというところも学生時代とは違っていますね。

 学生時代に自分の「キャラ作り」をした経験のエピソードなどは感心して読んでしまいました。私は、そこまで考えることはできてなかったので。頭の冴える子供さんだったんだなと思いました。

 中学生で文豪や村上龍を読んでいるのもさすが。

 母とのエピソードもかなり詳しく語られています。ダメなとこの多い母だけど、この方にも褒められる点があると私は思いました。無理やり学校に行かせることをしなかったこと。

 なぜかというと、私の知人で親に学校には絶対に行くように強制され、いじめられ続け、帰宅して自宅でこっそり手首を切っていた子がいました。自分の子供がいじめられて苦しむくらいなら学校なんて行かなくていいんじゃないの?これは私の持論です。そういえば映画「ビリギャル」では主人公がいじめにあったとき母は娘を私立の中学に編入させていたっけ。

 どこに行ってもいじめられる性質を持っている子はいるけど、環境次第で活き活きとできる子供もいます。勉強なんて家庭教師でいいじゃん。なんなら、やらなくても他に才能があるならそこを伸ばせばいいじゃん。私はいじめで中学生に死んでほしくないです。周りの教師も親もみんなちゃんと話聞いてあげて下さい。

 ついアツくなって脱線してしまいました。

 あとは、この本で描かれているおじいちゃんとのエピソードも好きですね。

 また、作文を提出する課題を出す下谷先生。この方の奥さんが岡田さんと似た繊細な人だったようで奥さんとの交流で自分と同じような人の存在に気づきます。

 「ありのままの自分を誰かに受け入れてもらいたい症候群」を高校の時に患っていたという岡田さん。でも、これって本心ではみんな思ってますよね。だって、あんなに「アナと雪の女王」が流行ったじゃないですか?

 この本を読んで、世界は広く、いろんな職種があるんだ。繊細すぎて生きにくい人が他にもいるんだ。それでも夢を叶えることができた人がいたんだ。そんな感情を抱きました。自分の殻に篭っている人々に希望を与えてくれる本です。

 読書感想文なんて小学生以来だけど、難しいですね。印象的なエピソードをうまく抜粋できていない。

 また、「あの花」「ここさけ」のキャラデザを担当されていた方って「君の名は」と同じ方だったとこの本で知りました。流行りもの嫌いで観てなかったけどちょっと観てみたくなりました。