「世界には推ししかいないんだ。」

2・5次元の感想や俳優の茶の間ライフ中心にアイドルや声優についても書いてるブログ。

「さよならの朝に約束の花をかざろう」観てきた

 「さよ朝」観てきました。映画館若い子でいっぱいだったなー。

 私は岡田磨里さんのファンで自伝も持ってるものの、「ここさけ」がいまいち惜しかったのとファンタジーが苦手なのでレビュー見てからにしようと思ったら初日のレビューが割とよかったので泣く気満々で観に行ったんですよ。

 私は残念ながら泣けなかった・・・周りがすすり泣いてるのになぜ泣けないの私ww

 さて、そんな泣けなかった派の感想なので結構辛辣です。

 ネタバレ含みますのでご注意ください。

 筆者スペックは以下のとおり

 *岡田さん作品ファン(特に花咲くいろは、あの花、キズナイーバーあたりが好き)

 *ファンタジー苦手(名前覚えるのも苦手)

 *声オタ(今回は梶くんと細谷さん目当て)

 泣けるかどうかのポイントは今まで生きてきた中での経験やそこからくる価値観、思想の問題だと思います。子供がいる人とかはまた違うんだろうなと思う。

 観終わってからレビューなども見たんですが男女でも違う模様。私は男脳なんだなってくらい男性の方の意見に賛成でした。

 ファンタジーは苦手でもまぁそこまで観るの苦痛ではなかったです。舞台こそ西洋でも人間模様は割と安定の大河か昼ドラって感じの岡田さん節炸裂なので。

 ただファンタジー+岡田節となると今までの現代ものよりさらにウケる人の範囲は狭まるなぁと感じますね。

 個人的にはクリム(CV梶くん)とラング(CV細谷さん)がかっこよかった。私なら絶対ラングを選ぶわ・・・。

 クリムはレイリアのことをずっと好きで3度に渡り、攫われた彼女を取戻しに行くんだけどその一途さがどんどん病んでってマキアを攫ったり城に火を放ったりしそうになるんだよね。梶くんのヤンデレ好きなのでナイスキャスティングでした。最初は好青年からの病んでく感じが怖い。

 でもクリムに共感できるとかかっこよさを感じる人って多いのでは?

 レイリアは攫われた先の王子との望まない子供を妊娠してしまって、最初クリムが助けにきたときはマキアに「妊娠してしまったからもうクリムとは会えない」なんて気丈に振る舞って追手からマキアを逃がす。

 2度目にクリムと仲間たちが城に侵入した際に彼も死んだと思っていて、最後にクリムが助けにきた場面では「娘に会いたいわ」と言って彼と価値観が違ってしまったことを現す。そこでクリムは「それならここで一緒に終わろう」と二人の周りに火を放つんだけど、イゾルに打ち殺される。

 イゾルてめぇぇええええ!!!!

 流血しながら城の外の木にもたれかかって一人死んでいく。

 なんだったんだ、クリムの一途な想いは・・・涙

 最初のほうのクリムとレイリアの逢瀬のシーンで好きなCPきました!って感じだっただけにレイリアの態度がほんっとダメだった。私なら3回も助けにこられたら追い返さないわ。

 そして、タイトルの「花」はこの二人の逢瀬のシーンの花だと思ってたけど全然違ったのか・・・。

 クリム、もう生き返ることもないのかなさびしい最期だった。マキアが亡くなってる彼のまぶたを閉じに来てくれたのがほんのささいな唯一の慰めだったな。マキアはクリムに攫われて何年も監禁されてたと思われるけどよく憎まなかったな。

 ラングは少年だった頃にマキアに出会ってたぶんずっと片想いしてた人。一緒に牧場に戻って暮らそうと言うも「エイリア以外のことを考えるのは難しい」とフラれてしまう。いやーそのエイリアも別の女と結婚するんだからさ、マキアはここで受け入れとけばよかったじゃん。でも人間の男とくっつくのはやっぱ残される年月が長すぎるから残酷なのかな。このキャラは細谷さん十八番のいい人だった。ラングがマキアの家を訪れる少し前にクリムに攫われてしまうんだけどね。

 レイリアは最初の自由奔放キャラが好きだったので攫われてどんどん病んでいくのがつらかった。クリムとレイリアの救済ルートください!(切実

茅野さんはほんとエンドロール見るまで茅野さんだとわからなかったのでさすがです。しかしいささか茅野さんの無駄遣いなキャラではあった。

 最後、自分の娘に「あなたとの日々は忘れるわ」みたいなこと言い残して「自由になるわ」ってマキアの連れてきた竜に乗って帰ってくんだけど、なんだったんだろうか?感情がわからない・・・せめてクリムの死を悼んでほしかった。女ってこんなもんかねぇと女だけど理解できない。

 レイリアって結局その後どう暮らしてるのかわからなかったし。マキアもわからないけどさ。

 イゾルは何かレイリアとあったのか?なんかこいつが現れるとどんどんレイリアが不幸になってったよね。杉田さん・・・。まさかこいつとの子供だったってオチはないか?(ちっとも王子に似てないみたいなくだりあったから)

 娘のメドメルはなんか常に死んだような目をしてる女の子だった。

 そしてミド、ラシーヌの美女ボイスありがとうございます。結局ラシーヌ長老はどうなったんだよ・・・。

 そしてちょいちょい出てくるバロウのイケおじボイスもありがとうございました。平田さん素敵。ハーフなのにバロウがあんな長生きしてるんだから、マキアたちはいくつまで生きるの。もう不老不死に設定してくれればクリム死なずに済んだのにー!!

 そして一番むかむかしたのがエリアルでした。子供時代はまだかわいい・・・思春期以降の彼にはほんとむかつきしかなかった。唐突に「あんたのこと母さんだと思ったことないから」とか「俺じゃ守れない」とか言って、マキアの前を去ってってその直後にマキアは攫われたんだよ?その間に再会した幼馴染と子供作ってさ、なんなのこの男!

 絶対こいつは浮気する・・・と思いきや、娘を育てて奥さんのあとを追うように老いて亡くなるというね、普通の展開か。

 マキアへの想いって結局なんだったの??最後に「母さん」って呼ぶのと、「あなたが人を愛することを教えてくれた」で美談みたいになってるけどいつディタを愛したのかさえ謎だよ。

 そんでヒロインのマキア、この子も謎。感情が読めない。自分は子供産んでないのにディタのお産に立ち会ったり謎。最初の、子供を死んだ母親から奪い取るシーンとか母親の指明らかに折ってたよね?怖い。

 結局孤独は嫌だから自分より弱くて一人ぼっちのものを拾ったんでしょ?まぁここの設定否定したら話進まないんだけどね。

 あーこれ、メインのキャラに感情移入できなくて作品に入り込めないパターンだ。少女漫画とかでよくあるんですよ、私。

 特につまらなくもないけど、泣ける要素はほぼほぼないしキャラが何考えてるのかよくわからなかった。

 絵は好きじゃないけどそれは最初からわかってたことだし。曲はなかなかよかったです。

 でも、やっぱ独特なセリフのセンスが岡田さんの売りのひとつだと思うので今作はありきたりなセリフばかりなのも微妙でした。結局、ドロドロ展開で暗い以外岡田さんみがなかったように思う。

 人に勧めるかと聞かれればまず私は勧めないですねぇ。

 次回作はぜひ現代劇でもっと人物減らして丁寧に描写してほしいなと思います。映画だとやっぱ金銭分損した気分になるので、できれば深夜アニメがいいなぁ。

 そういえば声優さん、他の岡田さん作品に出演してる方が多いですね。梶くんは花いろのこうちゃんとかキズナイーバーの主人公とか。みゆくんはじんたんだし茅野さんはめんまだし。細谷さんはここさけに出てたし。

 あ、エリアルは総合的に無理でしたがみゆくんの思春期の少年のお芝居はやっぱ好きです。

 あ、余談ですが先日知人の男性に「言の葉の庭」(新海監督の)いいですよね!って言われたんだけど私ぶっちゃけこの作品大嫌い・・・男性受けはいいみたいですがね。反応に困りました。みゆくん主人公だったから思い出した。

 そういえばヒロインのマキアの声、くせがあるって言ってる方が多かったですが私は漠然と花澤さんにちょっと似てるな?と思いました。不老の少女らしさを出したかったんでしょうね。

 あと、「花いろ」のホビロンとかみたいなギャグも現代劇じゃないときかせにくいのかな。やっぱ岡田さんには現代もの書いてほしいです。

 泣けなかったモヤモヤを文章化してみたら長く不満を綴ることになってしまいました。

 最後に、梶くんのクリムよかったです。しんどい。

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