「世界には推ししかいないんだ。」

2・5次元の感想や俳優の茶の間ライフ中心にアイドルや声優についても書いてるブログ。

映画「夜は短し歩けよ乙女」を観た。

 こんにちは、かのです。

 WOWOWで録画していた映画を朝から観ました。

 以下、感想ネタバレあります。ご注意を。

 今日は春分の日で休みなんですね。家族も出かけて行ったので我が家は私の城状態ですw

 さて、こちらの作品は森見登見彦氏の小説が原作ですが、私は原作未読で観ました。森見氏の作品は「太陽の塔」「四畳半神話体系」を読んでおり、「有頂天家族」シリーズはアニメで全部観ています。

 今作も「黒髪の乙女」「京都」「大学生」を舞台にしており、他作品と似た作品かと思い原作未読だったのですが今作は「黒髪の乙女」視点の冒険譚といった、また違った構成で面白かったです。また、他作品で出てきた「図書館警察」や「偽電気ブラン」なども登場しており他の著作にも触れているとより楽しめる小ネタ満載でした。

 声優は主人公の先輩が星野源さん。出番はぶっちゃけ「黒髪の乙女」のほうが圧倒的に多いのですが(原作でもそうなのかな?)火鍋を食べるシーンとかなかなかの演技力でした。さすが俳優さん!先輩の冴えないけど一途な人柄も星野さんのイメージに通じていてよかったと思います。

 ヒロインの「黒髪の乙女」は花澤香菜さん。絵柄からしてイメージにぴったりだなと思いました。そしてこの乙女ちゃんはとにかく可愛らしいキャラクターで好きです。好奇心旺盛、箱入り娘で恋愛ごとには疎く、周りの人々から愛される女の子です。一夜の不思議な時間にお酒を飲み歩き、古本市を巡り、文化祭で演劇に巻き込まれ、次々と風邪に襲われる人々を見舞って歩く。その裏では先輩がいつも暗躍しているのですがw

 絵柄について触れてませんでした!

 アジカンのジャケットなどのイラストでおなじみの中村佑介氏のキャラデザがとてもおしゃれです。アニメとして動くと特徴の強い絵柄で最初はびっくりしましたがものの10分くらいですっかり見慣れました。

 森見作品は現実離れした世界観なので絵柄は特徴的なほうが合いますね。有頂天家族の久米田氏のデザインもそうでしたし。

 ちなみに期待通り?ED曲はアジカンです。

 声優陣のほうに話を戻しますと、学園祭事務局長は神谷浩史さん。女装癖のあるイケメン・・・女装で歌うミュージカルシーンがいろんな意味で見せ場でした。神谷氏といえば物語シリーズでのテンポの速いセリフ回しが印象深いですが、今作もそういった部分で大きな役割を担っていたように思います。冒頭から乙女の早口が炸裂してますが、事務局長は説明も多いですし。間違いないキャスティングでした。

 パンツ総番長。エンディングまでロバートの秋山さんだとは気付きもしなかった・・・!これだから芸人さんってすごいわ。歌唱シーンも違和感なかったですし。そしてロマンチック主義者・・・ww

 樋口師匠と羽貫さんは、四畳半~に出てきた二人ですよね?こちらのアニメ化は見てなかったので師匠のルックスにちょっとびっくりしましたwそして中井和哉さんか・・・!甲斐田裕子さんの羽貫さんも言わずもがなよかったです!

 古本市の神様は吉野さんだよな・・・と思ってたらやっぱそうでしたね。有頂天家族でも可愛らしいカエル(たぬき)を演じてらっしゃるので欠かせない方です。

 演劇部の紀子さん。歌唱シーンがやたらと群を抜いて上手いなと思えば、新妻聖子さん・・・本業ミュージカルの方でしたか!!あのシーンは大事なのでこのキャスティングもなんとも憎いです。しかし秋山とデュエットか・・・!

 ニセ城ケ崎やっぱ諏訪部さんか!そんな気はしてました。でもちょい役すぎて・・・まさかと思ってた。城ケ崎も四畳半~に出てくるキャラなのでそっち読んでるとより偏屈王の劇が面白いと思いました。

 プリンセスダルマ、悠木碧ちゃんだったの!?私はあおちゃんファンのくせにいつも彼女が出てたことをエンディングで知ります。それだけ七色の声を出せる方なんだといつも感心してしまいますね。歌シーンあったけど割とすぐ捕まっちゃうので出番は途中から乙女に交代でしたね。

 声優界の間違いない人気・実力者で固めた中に星野さん、秋山さん、新妻さんといった各界の才能がキャスティングされていて実に豪華な配役でした。声オタの私も大歓喜!!

 尺は2時間弱だったので、退屈することもなく観られました!

 森見ワールドは映画館で観たほうが楽しかっただろうなーと悔しくなりました。

 独特な単語の飛び交いまくる会話も見事に口語として表現されていたし、アニメーションとしてもとても凝っていて画面から目が離せないわくわくする時間でした。

 原作が1冊の小説と考えると脚本もよかったのだと思います。尺がちょうどいい、といった感じでモヤモヤせずに見終えられたので。

 絵柄やワールドが多少人を選ぶかもしれませんが、万人におすすめできる素敵なアニメーションでした。声オタの方もぜひ!

 こういう薄曇りの日は家で映画やアニメや読書や舞台鑑賞に明け暮れるのが至福で最適だと思う私です。午後からもう一本くらい何か観ようかなぁ。

 あと最近読書欲が強いのでそろそろ何か本も読みたいです。

 では、季節の変わり目ですが皆様ご自愛くださいませ(小説っぽい?いや、手紙っぽい文で締めてみる)。