こんばんは。
最近毎月のどを痛めている。職業病なんだろうか。
ひ弱な自分に情けなくなりながら、書くことと考えることに向き合えなかったこの話題を書こうと思った。
近年の京アニ作品では「ヴァイオレット」と「境界の彼方」が大好きな私なので、外伝はもともと観に行く予定ではいた。
予告編で大号泣してしまい、今このとき京アニさんのためにできることをしたいという気持ちも高じて初日のお昼の回へ足を運んだ。
たまらずyoutubeのコメント欄に書いたコメントに、見知らぬ方が共感のレスをくれた。こんなもどかしいやるせない気持ちでいる人は私だけじゃないのだと思えた。ありがとう。
冷静を保ててないので、話が前後したり読みにくい記事になってしまうと思う。
私は、業界の声優さんなどが事件の件に関するツイートをする中で、大好きな悠木さんが発したツイートが印象に残った。
今はまだ私の中で軽々しく触れられる件ではない。
みんなが同じ方向を向いて同調しているかのように見えた中でも、自分の意見を発信した彼女の強さに惹かれた。
また同業者たちのツイートに批判的でもない旨もあわせて、ツイートされていたので本当にツイッターの特性を理解しているなと思った。感心した。
今回のヴァイオレット外伝でも初登場のキャラを演じているからこそ、また彼女自身が「Free」シリーズの熱狂的なファンという側面もあっての心情だろうか。
この後控えている舞台挨拶でどのような言葉を残すのか、私は気になっている。
前置きが長くなったが、長いついでに私と京アニさんの話もさせて頂くことにする。
私が京アニさんの作品をはじめて観たのが「涼宮ハルヒの憂鬱」である。
大学生だった私が初めて見た深夜アニメだった。
興味を持ったきっかけは、当時崇拝していたしょこたんこと中川翔子さんがブログでハルヒのコスプレをしていたことだった。
私は、20歳頃だった。大学になじめず辞めたいけど、逃げ場所もなかった。漠然と死にたいと思っていた。そんな日々で出会ったのがしょこたんでありハルヒだった。
私は大学に居場所を探すことをやめて、コスプレ活動を始めた。初めて買った衣装はハルヒのものだった。
5年ほど活動をして、たくさんのアニメオタクと交流するがハルヒの何かしらのキャラの衣装を持っている人は多かった。
その後、「けいおん」シリーズの熱心なファンになりグッズを集めたりもした。
もう限界だった私に知らない世界を見せてくれた、それが京アニさんだった。
その後も「らき☆すた」のDVD全巻を所持していたり大好きな作品がたくさんある。
「境界の彼方」の好きなところは、弱い立場の者同志の恋愛ストーリーであること。
「聲の形」も、やはり人間のココロの部分にしっかり触れている作品だ。
そういった「生きづらさ」や繊細な心理描写が惹かれた理由の一つであり、また美しい作画も表情のひとつひとつまで丁寧に描かれた人物も魅力である。
近年は漫画やゲームより小説原作の作品が多く、ヴァイオレットも京アニ小説賞の第1回受賞作品である。
この賞のことかと思われる犯人の幼稚な動機?、そして事件の前日に完成したヴァイオレットの映画。なんとも言葉に詰まる因果である。そしてこの小説賞は廃止になってしまった。
たくさんの才能あるアニメーターを亡くし、さらに未来の原作者たりえる募集までできなくなってしまった状況にやるせなさと怒りが収まらない。
過激なことを言うようだが、たくさんの才能ある方をテロのように無差別に殺し、まるで人間のしたこととは思えないようなことをしたこいつを私は一生かけて許さない。
苦しんで死刑になればいいと思うし、こいつの大切な人ももしいるなら同じ想いを味わえばいいとすら思う。
精神疾患を言い訳にすることも許さない。こいつの考えの異常性が起こした惨事だ。
私はメンタルの持病があるが、こいつのような思想を持ったことはもちろん一度もない。同じように異常者扱いされるのは迷惑だ。
作品やパンフレットを見ている間も、何度も泣いた。泣く声を我慢するのも大変なくらいに泣いた。
事件当日からずっと報道から目を背けていた。
自分の日々のことで精一杯だったから。
でも作品を見て、ネットのニュース記事を見漁るようになった。忘れてはいけない。ちゃんと向き合わなきゃ。
パンフレットを買って、募金もしてきた。
でも京アニファンの心に負った傷や悲しみ、それ以上にご遺族の無念を想うとやはり依然として涙が止まらない。
毎クールチェックしている新作アニメ一覧に、京都アニメーションの表記が見られないのは寂しい。
ヴァイオレットの新作も、告知から2年待っての公開予定が未定になった。
でも社長の発表された言葉や、新作映画の鋭意制作中の文字に、京アニさんはただ悲しみに暮れているわけではないと感じた。
だから私もずっと作品の素晴らしさを語っていきたいし、新作をいつまででも待ち続けたい想いだ。
「お会いしたい人はおります。」だけどもう会えない。
ヴァイオレットのそのセリフを語るときの表情がせつなく浮かぶ。彼女はテレビシリーズで人との出会い、感情との出会い、諦めずになんとか前を向いた。
そうやって今、大切な人のことを語る彼女の表情はせつなくも優しい。
憎しみよりもそうやって乗り越えて、優しい表情になれることのほうが素晴らしいのかもしれない。本当の意味での会社と心の復興を願って、応援し続けます。
外伝の感想はまた別記事に纏めます。一人でも多くの人に感想を届けたいので。