「世界には推ししかいないんだ。」

2・5次元の感想や俳優の茶の間ライフ中心にアイドルや声優についても書いてるブログ。

「ミュージカル刀剣乱舞 静かの海のパライソ」を見ての感想を書いてみる。【ネタバレあり】前編

 観劇日 2021年11月23日(火・祝)

 会場 多賀城市民会館大ホール

 座席の位置や会場のレポはこちらに書いてます。

 

 

otomegokoro-teatime.hatenablog.com

 

 わたくしごと:

 たぶん5年くらいはミュを在宅で追ってる審神者。配信・ライビュにて心覚以外の本公演は全て観ている。

 現場は2018らぶフェスに参戦。

 本丸での推しは村正。

 今までで好きな公演・チームは迷うけどあおさくかな。

 パライソで気になってるキャラ:松井江さん

 刀ミュで本格的に2・5にハマる。

 歴史はまったくわかっていない。

 アイドルオタクで2部のテンションが高め。衣裳フェチ。(ライブ系もすべて配信や円盤で観ている)

 他の畑の舞台やミュージカルは見ていない。

 

 今回の公演、かなりずしんときて消化するのに数日かかりました。

 全く何の情報も入れず、キャストとキャラのことくらいしか見ずに行きました。

 ネタバレ避けるとか器用なことはできません。これから見る方は読まずに・・・。

 自分なりに引きずりながらも、向き合ってきた数日に、A5用紙5枚もメモを書いて、2020と2021のパンフを読んで考えたけど結局難しいことは私には書けないです。

 2021パンフの「いい感じに引きずって、でも気楽に観てほしい」というキャストの言葉に背中を押されてPCに向かっています。

 編集を繰り返してアップするんだろうけど、箇条書きにします。

 書きたい語りたいことが多すぎる!

 そして無事に

 大千穐楽まで駆け抜けられたこと、本当におめでとうございます!

 

 題材

 島原は教科書で習った。ほんの数行しか書いてなかった。

 パンフ2020に書かれていた通り今回は「弱者の歴史」に焦点をあてている。

 今までは「強者の歴史」だった。

 新しいことに常に挑戦し続ける座組、セカンドステージへ感を感じた。

 三日月から鶴丸へ世代交代の雰囲気も随所に感じた。

 

 脚本

 一見救いのない物語。刀剣男士が歴史上の人物を演じるという流れは「みほとせ」にならっている。

 私のような日本史が全く理解できてない頭でも、目の前で何が展開されているのかわかりやすいシンプルなストーリーは流石。

 タイトルの伏線回収もばっちりされている。

 個人的には単騎や双騎(SOGAとかとか)のストーリーがあんまり得意じゃないので、序盤から似た香りは感じた。

 ただ初見で、メッセージ性が強い作品なのはわかった。なので、深すぎる絶望の中で最後に何を伝えたかったのか知りたくなった。

 とにかく重たいけど、考えさせられる脚本。好み的にはあんまし・・・かな。難しい。

 

 演出

 大迫力の音というのが第一印象だった。特に民衆の歌からはじまるオープニング。

 このあたりミュージカルファンから好評らしい。(レミゼラブルっぽいとか)

 私はミュージカル観ないのでわからないが、なかなか刀剣男士出ないけど、なんかすごいことになってんなと思って見てた。

 血がたぶん過去最多で流れたのでは?と思う公演だったが、赤いライトと赤い紙吹雪が効果的に使われ、非常に印象的だった。

 アンサンブルさんの数も多く迫力があった。そして皆さん歌が上手い!!

 

 刀剣男士キャスト

 鶴丸国永

 今回の編成の隊長であり、考案者。今回は、シリアスなシーンに辛辣な向き合い方をしており、今までのミュの鶴丸とは全く異なる印象で描かれた。

 鶴丸は普段は飄々としていて、底知れない感じがするが、ミュで今までメインに据えられることはなかった。今回はあらゆる策を彼が考え、怒りを表に出す場面なども見受けられた。そこに一番驚いた。

 演じる岡宮来夢くんは、若いのに初めて鶴丸としてミュに顕現したときから、堂々としていて歌がすごく上手い方だなーという印象だった。

 今回もそこは変わることなく、ますますの伸びしろを発揮している。

 個人的には今回の役の解釈、多いにアリでした!

 石切丸の小道具も日の目を見ていて和んだ。村正派の二人のことも話してくれて安心した。

 パンフ2021では、先輩の牧島くんとの対談が読めるが、この対談の頼りなさそうな印象とは一変舞台では誰にも食わせないといった強気な芝居でギャップが良い。

 余談だが、ディズニー声の王子様での歌いっぷりがすごく素敵だったのでパライソで病んでしまった方には浄化としておすすめしたい。

 本当に歌うのが楽しいっていう歌い方をされていてすごくよかった!

 

 倶利伽羅

 牧島輝くんは、パンフ2021でも、自ら「太田さんが大好き」と自称するほどのもっくんの弟分という印象が強い。あとお肉が好きで、個性的で、彼もまたスキルの高い役者。

 今回は、日向と浦島を呼びに行ったり、鶴丸を「一人で抱えすぎる」と案じたり、石切丸の姿に重ねて心配したりと、今までの「なれ合うつもりはない」から成長した姿を見られた。

 今回既存の刀剣男士は彼と鶴丸なので、違った側面を際立たせたいという意図だったのかも。刀剣男士に心が芽生えていくという解釈で私は観ていた。

 サポート役として活躍していた印象。

 また、私の周りの席の方がみんな大倶利伽羅推しだった。すごい。

 

 浦島虎徹

 原作で一目見たときに「好き」って思ったキャラ。

 演じる糸川耀士郎くんは、小劇場からキャリアを積んできた今や声優もこなすマルチな役者さん。

 ビジュアルも純粋さも、お兄ちゃんたちが大好きなところも原作完全再現。

 これは愛されキャラ確定。(鶴丸に「浦島たちには見せたくない」と言わしめるほど。あれ?鶴丸・・・松井さんには「見ろ」って言ってた・・・)

 パンフを読んだ感じでは、今まであまり演じてこなかったタイプのキャラであり、自身とも異なるタイプらしいがそれを全く感じさせないピュアさだった。

 本丸に顕現して日が浅く、観劇する主たちも彼と同じ目線で島原の乱に触れていく、作品をわかりやすく見やすくする役割も担っていた。

 このチーム最大の癒しであり良心。日向とはニコイチ。太陽のように眩しかったです。

 

 日向正宗

 石橋弘毅くん可愛すぎる。LDHの「PRINCE OF LEGEND」シリーズ大好きマンの私としては、「ああ、あのかわいい子!」という第一印象。

 そして、日向と松井の衣装のゴシックさが刺さりまくりなので、着こなしてくれて、二次元から出てきてくれてありがとうの気持ち。

 役割としては、常識人ポジション。

 空気が読めて、ほどよくはしゃげる。浦島とのニコイチのシーンは作品唯一の癒し。(釣りのシーンとか梅干し作りのくだりかわいかった)

 ルックスに反して、たまに出してくる低音ボイスがたまらない。

 足の動きが俊敏で、とてもすばしっこくこれぞ短刀!といった所作も見事。

 梅干しでチーム内のコミュニケーションを図ったり、ムードメーカーでもある。

 (日向の失敗作の梅干しが大倶利伽羅は好きってエピソード、壽の円盤見返してたらちゃんと出てきてた・・・!彼の梅干しで松井と鶴丸も一応の和解を済ませられてよかった。)

 大倶利伽羅と同じくらい周囲がよく見えているキャラだったと思う。

 2020のパンフに書いてあったが、自身が歴史好きとのこと。日向がメインになる作品が待ち遠しくなった。

 

 豊前

 篭手切江くんいわく「りいだあ」。テレビ戦士出身といえば膝丸役の高野くん、オスカープロモーションといえば明石役の仲田さんしかり、きりっとした顔のいいイケメンに間違いない!!

 きっと実際に見たら写真よりずっと「かっけぇ」ってなってしまうだろうなと思ったけど、やっぱそうだった。

 立花裕大さんが演じているのだが、普段も「お兄ちゃん」っぽいとキャスト陣に言われていた。

 いいお兄ちゃんだった。

 なんか「この人が笑うとなんとかなりそー」っていう謎の説得力がある兄貴分。

 すごい速さで走っていくのを見てびっくりしたが、壽を見直し、彼の持ちネタであることに合点がいった。

 こんなに美しいキャストさんでも走ったら足音が響くんだなって当たり前のこと思ってしまった。同じ空間にいるんだってなんだか感動した・・・。w

 作品的には大倶利伽羅や日向も見守りポジション、経歴は糸川くんも安心って中で今回の豊前は主に松井江の見守り隊長といった位置づけかな?

 刀を振れなくなった松井をサポートするためにやってきたり、ヒーロー。

 ただ、鶴丸の「目をつぶるな!」スパルタ教育に加担している。

 「ありがとな」って鶴に言ってよかったんだろうかとモヤモヤするw

 日向や豊前は、天草四郎の布教活動中に「これはこうでいいのか?」と疑問を投げかけてくれたり観客がわかりやすいセリフもたくさん発してくれる。

 

 松井江

 圧倒的ビジュアルが好み・・・!実物もスタイルよくてめっちゃ美しかった!美!

 笹森裕貴くん、いつもユーチューブ見てます(ただのファン)

 普段の笹森くんはちょっと横に置いておいて・・・(だって面白いんだもの)

 今回は鶴丸と共に話のメインに食い込んでくる重要な役どころ。

 ただ、めっちゃ口数は少ない。表情で語っているらしいと他の方のレポで読んだので、大画面でも観たかった。

 普段の笹森くんよりだいぶ低いトーンで喋っているシーンが多々ある。

 何かを言いかけては口をつぐんでしまうところがあり、鶴丸の意図もいまいちわかりかねるという序盤。

 全体を観ているとあまりセリフを発しない彼が何を考えているのか、わからなくなったが、観劇後に時系列で松井江の心境を考えてみたところ理解できた。

 最後の、鶴丸を殴ったことを気にして仲直りを持ちかける(ように日向たちから後押しされる)梅干しのシーンが可愛すぎる。

 また、たくさんの血を流したことへの葛藤を乗り越えたあとのメインでやる殺陣のシーンが鳥肌もの。ちゃんと表情まで観たかった・・・。

 どうしても贔屓が入ってしまうのではあるが、優しい子です・・・。

 血に執着する理由も知れて、よかったです。辛かったけど。

 お芝居・歌・ダンスどれもお世辞にも得意ではないとパンフで語っていたので、伸びしろしかないぞ!がんばれ!と思っています。

 独特の雰囲気だったり、立っているだけで「華」があるなと感じたけれど、そこは意識して出しているとパンフに書かれてた。全刀剣男士に所作の指導があるらしいけど、華って出せるものなんだなぁと学びました。

 2021のパンフで立花くんと対談しているときは、いい子の弟分って感じでかわいいのでぜひ読んでほしい。

 あと笹森くんのYouTubeのメイク企画、マジでカワ(・∀・)イイ!!ので見てほしい。

 

 江の話が長くなりがちw

 

 いろいろメモしてたので、細かいシーンの萌え語りとかはまた別記事にしたいと思います。後半へ続く!