「世界には推ししかいないんだ。」

2・5次元の感想や俳優の茶の間ライフ中心にアイドルや声優についても書いてるブログ。

劇場版「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を観てきた。

 こんにちは。

 昨日やっとヴァイオレットの映画観てこれましたー!

 テレビシリーズこそリアタイではなかったけど外伝はリアタイしてくらい前から好きな作品です。

 タイトルの意味、かみしめています。

 テレビシリーズのエピソードの差し込みもうまかったので、予備知識なしでも楽しめそうです。初見さんもぜひ!

 最近映画館はマスクしなきゃなのでコンボセットばかり買ってしまいます・・・。

 個人的に氷なしウーロン茶一択。

 今までは何も飲み食いしないで鑑賞する派だったのにこれも変化か。

 平日なのでまだ一席あけの販売でした。

 周囲に知らない人がいるの落ち着かないので、こっちのほうが合ってる。

 まぁ収益考えると仕方ないのか。

 さて、前置きはこのくらいにして自分のメモとして感想を残します。

 まだ見てない人はマジ読まないほうがいい。もったいないから展開知ってると。

 ネタバレあり。ネタバレしかない!!!!!

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 タイトル、これはヴァイオレットという女性の伝記である。

 この映画を全部見て感じたことだ。

 その理由だが、この映画はテレビシリーズののちの彼女の姿を描きつつ、もう一つ別の時間軸を描いている。

 彼女や周りの人々も亡くなって何十年か経っている時代。おそらく現代という設定なのかなと思う。

 「時代」これもこの物語の大切なキーワードになる。

 ヴァイオレットという女性、そしてヴァイオレットという人を新聞で知った若い女性の物語が並行していく。

 人生ごと描くなんてスケールのでかいことは想定していなかった。

 ちなみに私はキャラの一生を描くタイプの作品は苦手だ。今、きらきらしたところだけ観たい。

 でもこの作品の構成はギリギリありかなといったところだった。

 

 そして最初のエモポイントなのだが、新聞の切り抜きでヴァイオレットを知って彼女の生きた道を辿って旅をする女性。この人こそが、テレビシリーズでも涙腺崩壊と名高い「母が娘に手紙を毎年誕生日に届くように依頼してくる」あの話の娘がおばあさんになって亡くなってしまう。あの子供の孫なのである。

 あの女の子に似て、素直になれずにいつも裏腹なことを言ってしまう女性。

 テレビシリーズ見ている人はもう、最初から「そうきたか」と泣いてしまう。

 私は少なくとも最初から泣いていた。うまいなぁ。

 「本当の気持ちを伝える」というのもまたこのストーリーのポイントの1つになっている。

 

 ヴァイオレット視点のストーリーとしては、まだ少佐のことが忘れられず毎日思い出す日々ながら国に認められるようなドールとして優秀な仕事をこなすようになっている。

 そんな中、郵便社に入る電話。余命いくばくもない少年から家族へ手紙を書きたいという依頼。業務外だがそれを受けてしまう彼女。

 泣かせにきてるのは承知の上だが泣ける!

 そしてまたキーワードだ「電話」。

 そして宛先不明の手紙から、少佐の行方を知ってしまい探しに行く社長。

 そんなうまくいくかいと思いつつ、なくもないなと思わせられる。

 このことから物語は一気にロマンチックに激動の渦に巻き込まれていく。

 

 ここまでいくつもキーワードが出てきたが、これが見事にきちんとつながっていく。

 電話に対してもちゃんと最後には肯定的な捉え方で描かれたうえで、素直になれないたくさんの人間の想いを届ける手紙。そういう描き方も素晴らしい。

 ストーリーに矛盾がなく、ご都合主義的ではあるがたくさんの人が幸せになれる物語。2時間超えという十分な尺があることで、じれったさをうまく表現できていた。

 脚本フェチとして完璧な原作および脚本だった。

 ほんとギルベルトさんにはやきもきしたけどね!めんどくさい男だな!って。

 でも浪川さん大好きなので、やっと再開できたシーンで彼女の名前を呼ぶあたりかな?すごくいい意味で「ダメな人ね」ってお芝居をされるの。

 すごくよかった!!

 だからこそ、二人が未来でどんな話をしていたのかとても気になるよね。

 幸せな二人の部分は全く描かれず、ヴァイオレットのその後の人生は伝記パートとして女性の旅の途中で明かされていく。

 ノーマルカップリング好きとしてはいちゃいちゃしてほしかった・・・。

 でも、この二人の「愛」ってどんな愛なんだろうとも考えるのね。

 恋人というにも家族というにも、お父さんと娘や兄と妹。関係性は名言されていないし観る人の解釈の自由なんだと思った。

 結婚式のシーンも子供が生まれるシーンもないし。(私はこういうのが決められてしまうのが苦手)

 そう、WILL聴きながら書いてたんだけど手紙が飛んでいってしまうシーンも最高によかった!

 もう二人には手紙は必要ないってことだと私は思った。

 ちょっと話戻るのだけど、入院中の少年のエピソードでガン泣きしてしまった。

 最後に親友と電話で話せてよかったね。

 このタイミングでちょうどヴァイオレットは少佐に「会いたくない」宣言されてしまって嵐で帰れないってのもドラマチックな展開なんだよなぁ。

 私、向かいます!ってヴァイオレットが言うのも仕事に対してそこまで想えるようになったのかと(この場合は業務外だから少年に対してか)胸がアツくなる。

 

 私は少佐はもう亡くなってると思い込んでた(予告のお墓に騙された)から、まさかのどんでん返しだったわー。

 ここは解釈によっては生きてるって思ってる人もいそう。

 私もポスターにもいるし、こんなに表に出てくるのは怪しいなと思ってはいた。

 けど、最初のヴァイオレットの運命が残酷すぎて今更救いなんてないと思ってた。

 でも、それなら尺長すぎないか?と思ったりね。

 だけど、9割くらい生きてないだろうと思って観に行ったからびっくりしすぎて頭真っ白になった。

 ハッピーエンドのもの久しぶりに観たかも、しかも予想外のハッピーエンド。

 でも、物語はやっぱりハッピーエンドがいいな。

 けれど、伝記パートに託したことでその後の二人に想像の余地があるのもいい。

 喧嘩はどのくらいしたのかな?とかどっちが折れるのかな?とか。

 たくさん笑いあっていたらいいなとか。幸せを二人で見つけられていたらいいなとか。

 こんなにも愛すべき女性、ヴァイオレットと出会わせてくれてありがとうございます。

 素敵な物語をありがとうございました!

 

 作品の感想は以上なんだけど、映画を見たあとまだ感情が追い付いてない部分があって今思い出しながら書いて向き合えたと思う。

 観たあと希望に前向きに包まれるような大きな力を持った作品だった。

 いじけてた心に癒しをくれた。

 舞台だったら全力のスタンディングオベーションを送りたかった。

 ネガティブに捉えてたことが小さな悩みに思えて、少し私も自分の気持ちに素直になれた。いい1日でした。