「世界には推ししかいないんだ。」

2・5次元の感想や俳優の茶の間ライフ中心にアイドルや声優についても書いてるブログ。

ドラマ「silent」1話を見て思ったこと。アイドルファンで精神障害者で言葉が好きな私の場合。

 こんばんは。話題のドラマ「silent」皆様ご覧になりましたか?

 私は放送翌日に録画したものを1回、先ほどTVer「解説放送版」を1回見てきました。

 一言で言うと、

脚本も芝居も音楽も演出も映像も良い!!でも、辛い!!

 って感じですね。(見た方にはお分かりいただけるかと)

 このドラマは、今期何を切ってでも絶対見ようと思ってました。

 他の記事でも触れていますが、Snow Manのファンだからです。

 中でも、目黒くんのお芝居は素敵だなと思って見ていたので難しい役どころで(またツアーと被ってるし)どんなお芝居を見れるのか?どんな成長を果たすのか。見届けたかったからです。

 川口春奈ちゃんも好きな女優さんですし、ジャニーズJr内ユニットIMPACTorsのセンター佐藤新くんもご出演ということで!

 ネットの考察もたくさん見て、「なるほど~」と思いながら

もう1回見たいけどしんどい・・・と思いながらやっと見れました。

 いろんな方が感想を書かれていると思うので、なるべく独自の視点で書きたいと思い、普段はアイドルファンベースで記事を書いているのですが(隠してもいないので)私の精神障害者としての立場で思うことや脚本厨なので言葉や音楽にもゆるっと触れながら書いていこうと思います。

 

 アイドルファン的ここがよかったポイント

 ・目黒くんの声が素敵なのはスノ担周知の事実かと思われますが、紬ちゃんが「声」が好きだったと言ってくれたこと(声キャスなるものがドラマにあるのなら、声も芝居も見た目も加味してキャスティングして頂いたのかなと)

 ・ラストの再開のシーン。手話をしながら泣きながらのお芝居、難しいだろうに。めめの伸びしろ恐ろしいですね。(2回ともドラマ本編終わって、予告のあとにボロ泣きしました)

 ・茶髪タワレコ店員になった佐藤新くんが1話から登場(「高良くんと天城くん」もどハマりしているので、テンション感が似てる役だなぁと思って見てた)

 ・普段から推しショップであるタワレコさんでこんな美形の店員さんたちが働いてらっしゃる(地元のタワレコさんには足を向けて寝られませんw)

 ・風間くんと目黒くん、新くんは絡みのシーンが今後あるのか?なくても現場でのエピソード欲しいですねぇ・・・

 ・とにかく映画レベルに「画」が綺麗な作品!!!美男美女・・・

 ・めめと春奈ちゃんの身長差に萌えた高校時代の回想

 ・桜田ひよりちゃん演じる萌ちゃんが「お兄ちゃんは人に頼れないのが唯一の欠点」というシーンがあって、ブラコンかなと予想。でもこの家族マジでビジュのレベルが高すぎるんよなー(桜田さんと板垣くんはただの同級生なんだろうか?元カレ説ない?)

 ・2回目で気づいたんですが、タワレコの向かいにパリミキさんがある(佐久間くんのラジオのスポンサー様)

 

 言葉萌え的ここが素敵ポイントと音楽

 ・「好きな人に週5で会える場所」センスが良すぎる

 ・からの「ハチクロの映画の曲」=「魔法のコトバ」羽海野チカ先生大好きかつ、映画版(櫻井翔くんが主演だった)も円盤買うくらい大好きな作品なので沸いた

 ・告白のシーン「好き。付き合って」のとこなんだけど、想くんが「すき」連呼してますよね。前述のハチクロの名シーン、山田が真山におんぶされながら泣きながら「すき」って言うシーン思い出した(返答的には真逆でハチクロは「ありがとう」なんです。真山くんは他に好きな女性がいるので)

 ・1個目の週何回が新くん演じるタワレコ店員利空くんも多用しているとこ

 「週3でそれやってたら」(就活)「週5でそれやる生活」って感じで

 ・心の声の描写以外に発しているセリフでも素敵な言葉の使い方が多くてわくわくする

 ・同じ世界線にいたんだ、ってたぶんうちの親世代通じないwオタクなので理解しましたw

 ・「佐倉くん並のビジュアル」って高校時代の親友に言わせるのも説得力がすごい。

 ・湊斗くんを表す 主成分優しさ とかもセンス高すぎます。

 ・音楽面が曲やバンドのチョイスに音楽への愛を感じますね。

 主題歌ヒゲダンは覇権の予感しかない。早くこの曲の歌詞とも向き合ってみたい~聴いている楽曲の年代が近くて楽しい。(back numberファンの方の解説痺れました・・・想くんはあの名曲もこの名曲も聴けなかったのかと思うとしんどい)

 ・音楽のない生活って想像できないなぁ

 ・NO MUSIC NO LIFEが皮肉に見える日が来るとは(でもタワレコ信者です)

 ・私も移動とか四六時中イヤホンしてる民なので、ほんと想くんの苦しみを思うと・・・。なんと表現すればいいのか、深い絶望を感じました。

 (現代のシーンで紬ちゃんが使ってるのはワイヤレスイヤホン。再会のきっかけになるアイテムで想くんが拾うんだけど、返すタイミングなかったな)

 

 脚本のすごさでここが一番言いたいポイント的には、

 ストーリーの都合でキャラが動かされてるんじゃなくて

 それぞれの感情を重んじてストーリーが進んでいくのがすごいなぁと思います。

 物語を紡ぐ人として、これがきっちりできている人は意外と少ない。

 ドラマの恋愛要素なんて特にご都合主義だし、事務所の意見とかも今作はできるだけ脚本の邪魔にならないような制作環境を作っているなぁと感じました。

 視聴者が感情移入しやすい人物は湊斗くんですね。今カレなのがまた辛い。

 手話の先生春尾さんにも、結構辛辣なセリフを言わせるし、想くんの再会シーンでの手話「うるさい」も結構きつい言葉使ってるんですよね。

 どちらもきれいごとだけでやってるドラマには、空気悪くなるような発言なんて入れないと思うのです。

 想くんの「青葉、うるさい」は冒頭の回想とリンクしてるというエモさまである。完璧ですわ・・・。

 

 良作すぎて、萌え語りが長くなりましたが最後に障がい者の目線で考えたことを。

 障がい者の見ている世界

 この世の中にはたくさんの障がいを抱えて生きている方がいらっしゃいます。

 ここで「障害」ではなく「障がい」という書き方に変えた意味を皆様はご存じでしょうか。

 「害」の字が良いイメージがないから。

 ちなみに自治体などから配付される書類などにもすべて「障がい」のほうで記載されています。

 

 このドラマで扱っている障がいの場合は「耳」。

 ちなみに、「解説放送」というのは「目」に障がいがある方への放送のことだとか。

 このドラマの配信でその存在を改めて、知った私です。勉強になりました!

 場面が変わったときなどにナレーションで、セリフだけでは把握できない隙間を埋めてくれるそうです。

 見ているとセリフに被らないように前もって、○○のドアを開けたなど入っていて情景の想像がしやすい造りだなぁと感じました。

 まだ番組数は少ないようですが、このドラマが耳以外の障がいのある方にも楽しんでほしいという作り手側の配慮を感じられていいなと思いました。

 

 次にお伝えしたいのが、障がいが目に見えてわかるかどうかです。

 想くんのように「聴こえない」ことは目に見えません

 私の抱える精神障害目に見えません。なので、障がい者手帳を持っていますが、一人で出かけた際に「普通に健康な人」に見えるようです。

 髪型やメイクも服装も整えた若い人であれば、優先席に座ってもまず白い目で見られるので体力的に辛くても座れません。

 

 想くんが紬ちゃんに呼ばれて気づかなかったのを「無視」と取られたのも、見た目には障がいがわからないから。

 もし他人でも何かものを拾って渡したり、逆も然りコミュニケーションが円滑にいかないことでしょう。

 

 障がいのある方のために「ヘルプマーク」というものが存在します。

 赤い長方形の形をしたバッグなどにひっかけられるタグのようなもので、白で+と♡が縦に書かれています。

 難聴の方がどのくらい使用しているのかわかりませんが、

 想くんも奈々さんもつけていなかったので少し気になりました。

 私自身は、つけていた時期もあったのですが見られるのが辛くて今はつけていません。

 どんな援助をしてほしいのかマークだけでは伝わらない。

 病気の辛さは、経験したことのない人にはわからないなと辛い現実をかみしめます。

 

 でも、

 そういった方々の背景に思いを巡らすことは誰にでもできると思うのです。

 このドラマを見て、想くんの背景に思いを巡らせた方がきっとたくさんいたことと思います。

 現実では自分のことで精一杯でも、ドラマの影響で少しでも障がいで生きにくさを抱えている人へ優しく見て頂けるといいなぁと思いました。

 

 そんな私はきれいごとが言いたいんではなくて、精神障害者は「そうではない人」を「健常者」とよんだり、ドラマの中では「聴こえる人」を「聴者」と呼んでいました。

 障がいのあるほうから、線引きをしてそういった呼び方を健康な方に対してするっていうのもおかしいし苦しいなって春尾先生の一言からだけでも感じました。を。

 

 かくいう私も、障がい者雇用からあぶれる精神障害者なので・・・身体障がい者の方をよく思えないで苦しんでいます。

 想くんは何かお仕事をしているのか?どんな社会生活を送っているのだろうかと思いを馳せました。

 

 障がい者雇用に有利な障がい者というのは実際います。

 会社がどういった配慮をすればいいのかわかりやすい障がい者

 足ならば杖や車いすを使う、お手洗いに行くときに介助が必要など。

 

 精神障がいは、人によってさまざまな精神的・身体的不調が出ます。

 それをうまく伝え、なるべく理解してもらうことにエネルギーを使うので会社もあまり積極的に採用したくないのです。

 実際、どの障がいの障がい者を採用したかまではデータ化されないのでそうなってしまうのも悲しい現状です。

 

 他にも障がいを負ってからわかったこと、普通に元気に暮らしていたら気づけなかっただろう理不尽はたくさんあります。

 社会に怒りや諦め・・・様々な気持ちを感じます。

 ただ、贅沢は言わないので

「そういう人間もいる」「そういう人間もいていい」

 そういう社会になればいいなぁとぼんやりと思います。

 そういう社会になっていくために、ドラマを見たあと少しだけそういった人間に思いを馳せる時間を持てる人が増えればいいな障がい者の目線で期待もしている作品です。 

 

 長くなりましたが、私にとっても考えさせられるドラマになりました。

 きっと生涯忘れられない作品になるでしょう。

 次回からも放送楽しみにしています。